平素は大変お世話になっております。
院長の井野口です。
開院して二週間が経ちました。皆様のご来院、誠にありがとうございます。
このブログでは、治療歴18年、プロ野球専属トレーナー15年の経験をもとに、皆様に役立つ情報を発信していきたいと思います。
初回は「腰痛の対処と予防」です。
腰痛の疾患は
急性腰痛症(ぎっくり腰)・慢性腰痛症・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎分離症・腰椎すべり症など多岐にわたります。
腰痛の原因はそれぞれ異なりますが、全身的に整える対処方法は似通っています。
症状を大きく分けると
①急性の痛み ②痺れ・脱力感 ③慢性の痛み
①急性の痛み、ぎっくり腰の対処は、
患部に炎症があることが多いため、痛みが出ない範囲の安静と患部を冷やすことが重要になります。
このタイミングで無理に動いたり、過度なストレッチ、患部を温めると症状が悪化するケースがあります。
また、安静にしても痛みが治まらない場合は、病院受診をお勧めします。
2~3日が経過して症状が落ち着いて来ましたら、少しずつ身体を慣らしていきます。
痛みがありながらも治療院まで来られる場合は、患部の刺激は少なく、骨盤矯正や下肢の血行を促進することで、患部の症状を改善させます。
野球選手でも急なぎっくり腰は多々あります。今まで激しくプレーしていても、急に激しい痛みや脱力感が現れた場合は、患部を動かさないように、腰痛ベルト、松葉つえ、車椅子で対応するケースもあります。
②痺れ、脱力感がある場合は、
症状を出している原因を検査するため、病院受診し、X線、CT、MRIの撮影をお勧めします。
しかし、病院受診しても症状が変わらない方、困っている方は、鍼灸マッサージ施術や運動療法を行うことで症状改善に繋げられます。
それは、器質的に変形しているものは変わりませんが、周囲の固まっている筋肉や筋膜が痛みを出している場合があります。筋肉を緩め、筋膜リリースをすることで痛みが軽減します。
③慢性腰痛症の方は、特定の動作や長時間の同じ姿勢で痛みが出る場合があります。
初めは我慢出来ていても、患部を庇っているため、徐々に痛みの増加や他の部位を痛める結果になります。
放置せずに凝り固まっている部位を治療し、弱っている部位を鍛えることで、自由に動ける身体を作り直しましょう。
腰痛の予防には3つの要素が大事です。
⑴腹圧 ⑵股関節 ⑶臀部
⑴腹圧を意識することで体幹の安定性が高まります。また、骨盤の動きが良くなると姿勢がよくなります。
仰向けで膝を曲げて寝ます。腹式呼吸を意識して、3秒で鼻から吸い、6秒で口からゆっくり吐き、これを3回繰り返します。吸う時に骨盤を後傾させ、吐く時に骨盤前傾(腰で床を押す意識)させます。
⑵股関節の柔軟性を高めて腰部のストレスを減らします。股関節の屈曲・伸展可動域を向上させます。
屈曲は、仰向けになり、片方の膝を曲げて抱え、10秒間ストレッチします。この際、腹式呼吸を意識して、腰が反らないように注意します。
伸展は、横向きになり、上になっている膝を曲げ、足首を手で持ち、10秒間、背中側に足を引きよせます。腰に痛みがある場合は、中断してください。
⑶臀部の筋力向上
臀部の筋力が向上すると下肢の安定性が増して腰部が安定します。
ハーフスクワット 10回
注意点は、膝がつま先より前に出ないように、背中が丸まらないように顔は正面を向きます。
3つの予防法は、徐々に難易度があがるため、腹圧をしっかり高めてから股関節を緩めて、臀部のトレーニングをします。この予防法は、朝出かける前に出来ると一日を通して安定した状態を保ちやすいです。
また、これらの予防トレーニングが出来ない時は、腰部以外にも原因がある可能性があります。
まず、ご来院して頂き、身体の状態を確認し、施術を行うことで、適切な予防や運動療法をご提案させていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
分かりづらい部分はあると思いますが、お気軽にお問い合わせください。
これから少しずつ、皆様が興味があり、参考になることを書いていければと考えています。
では、またの機会に

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